朝から降り続いた雨も夜になるとようやく落ち着いてきた。
コンビニ前で皆と別れ、阿部とビニル傘を並べて歩いていた三橋がふと小雨になった空に気付く。
「あ。雨 止んできた、ね」
三橋に言われ、阿部は掌を空中に差し出し雨の量を確認した。
「おー、もう傘いらねっか」
せっかちな阿部は、まだ小雨が降っていようが気にせずにさっさと傘を畳んだ。護りのなくなった阿部の頭には細かな雨が降り落ち、暗闇に溶けるような黒髪から滴が垂れた。
「う、お。でもまだ 濡れちゃう よ……」
そんな阿部を見兼ね、三橋が自分の傘の半分を阿部に向けて揺らすと二人の距離がぐっと近くなった。肩がぶつかり、ゴメンと謝る間もなく目の前に現れた阿部の顔があまりにも自然すぎて、突然のキスにも三橋はそっと目を閉じた。
冷たい唇が離れ僅かに見えた阿部の顔は、照れたような我に返ったような、そんな表情をしていた。
>お返しに大好き、って言いたいのに口が上手く開かないよ。
久しぶりの阿三でした。むず痒くなるのはあたしだけですか?笑
平日はどうにも時間が作れなくて創作が出来ず、休みの日も何だかんだで家にいる事が少なく……いやはや、どうしたものか。
もし待っていらっしゃる天使のような方がいましたら本当にすみません><がんばります!
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