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雑記、妄想メモ、拍手レス
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好きだと言って抱き締めて、顔を寄せ合いキスをする。ワンパターンだと言われようが、浜田の愛情表現の仕方は決まってこうだ。
「ん……ぅ」
舌を絡めて上がる息の合間に擽る、鼻から抜ける甘ったるい泉の声。それを聞いて満足した浜田はちゅ、と軽く音を立てて泉の唇を解放した。
ぷっくりと赤く色づいている唇がまた、頬を染める泉の顔をより一層可愛らしく見せている。それを言ったら怒るから口には出さないが。
「……」
「ん?」
浜田が泉の顔に見惚れている間に、泉が何か言いたそうな表情で浜田を見ていた。口篭るなんて珍しいな、と浜田は優しく先を促してやった。
「なに? 泉」
耳元に頬を寄せ、愛しい名を呼ぶ。
「お前……、エロい顔すんな。オレの名前を囁くなキモい。ついでにその馬鹿顔なんとかしろ」
浜田の腕の中に納まっている温かなぬくもりから返ってきた言葉に、浜田の高ぶった熱は一気に冷えていった。
「ちょ、ひど! それが好きなヤツに対する態度!?」
「そうだけど?」
泉のこんな仕打ちは一度や二度ではないにしろ、今のこの雰囲気からどうやったらそんな言葉が出てくるのかと浜田は頭を悩ませる。ツンデレの醍醐味はデレにあるんだぞ、と一度声を大にして言ってやりたい。
けれど、惚れた弱みというか頭が上がらないというか、結局は泉に弱い浜田。それでも今回は少し頑張って売り言葉を買ってみた。
「こんの、ひねくれ者っ」
「あ、それ褒め言葉」
サラリと言って意地悪く笑う泉。こんな小悪魔みたいな笑顔にだって心臓の鼓動は激しく高鳴り頭がクラクラする。まるで吸い寄せられるように寄せた唇に、今度は泉の方から噛み付くようなキスをくれた。




すっっっっっごい久しぶりにお話っぽいものを書きました。ほんと読めたもんじゃありません、すみません……!
小悪魔な受けが好きです。泉にしろ田島にしろ三橋にしろ、精神面では攻めを翻弄していればいいと思います。誘い受、襲い受大好き!!

昨日休んだせいで仕事がごっそりたまってました……き、きついなーあはは。
風邪はようやく治ってきた感じです。今週中には完治しそう、長かった!

続きからコメントレスです。


拍手[6回]

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 中学で野球をしている奴なんてほとんどが坊主、またはそれに近い短髪ではないのか。
 当の泉も中学三年の現在に至るまで、学校以外の時間は野球に費やしてきた。もちろん頭は坊主。野球をやる上で髪型に拘るなどという生半可な気持ちなど、真面目な泉には持ち合わせてはいなかった。
 朝からガッツリと胃袋を満たし、朝練の為学校へと向かう。普段それなりに人通りのある通学路だが、早い時間の登校となると人も疎らで殺風景なものだ。
 泉は堂々と道路の真ん中を、上機嫌に口笛を吹きながら歩いていた。そこへ泉の機嫌を瞬時に落とす人物が現れ、泉はその顔を見るなり思いっきり嫌そうな表情をした。
「よ、今日も早いな。小坊主」
「気安くさわンじゃねーよっ。この不良頭!」
 いきなり不良頭と罵られた人物――浜田は、近所に住む幼馴染で、よく朝が一緒になる。その度に泉の坊主頭を撫で、すぐに振り払われるのだ。
 痺れる右手を擦りながらも、浜田のヘラヘラとした顔つきは締まらない。それがまた泉の不機嫌を誘うのだけれど、本人は至って気にしていないようだった。
「いいじゃん、減るもんじゃないし」
「お前相手だと減る。そんなに坊主さわりたきゃ他行け。中等部来れば腐るほどいんだろ」
 泉のキツイ返しにも動じない浜田の前を、泉はスタスタと歩きを速めていった。
 泉と浜田は同じ学校の中等部と高等部に通っている。浜田は泉より三つ上の高校三年生で、野球部の元主将
だ。泉によく不良頭と言われるこの長髪は、野球部を引退してから伸ばしたもので、本人は気に入っている。どうも泉には不評だが。
 浜田を置いて行こうとする泉の背中を、浜田は話足りないとくっ付いて離れない。泉はまた歩く速度を速めた。
「ついてくんな! そんでもう頭もさわんな」
「えー、泉じゃなきゃヤダ。つーか泉がいい」
「なぁ……っ!?」
 浜田の思いがけない返答に、泉はその場に立ち止まってしまう。思わず振り返ると、そこにはいつもと変わらない緩い笑顔があった。
 何を考えているのかめっきり解らなくなった彼の、己の未熟な心が見透かされてしまいそうな眼に、泉の羞恥心が沸き上がって納まらなくなってしまった。
「~~…っ! 浜田なんて大っ嫌いだ!!」
「え、ちょ! 泉!?」
 現役一番打者の俊足に、引退して身体の鈍ったOBがついていけるわけもなく。泉の放った強烈な一言に、この時ばかりは年上の余裕も糞もなくなっていた浜田だった。


>こンの鈍感野郎! 悔しいから高校入ったら髪伸ばしてやんだからな!




こんばんは、ドSな相方がいるからこうして小説が書ける蒼井です。ウフフー
近所の小坊主最高っ!!

ガっと書いてバっと上げたので見直してないです。変なトコロあったらすみません、眠い><

拍手[5回]


「うンめぇー!」
 焼き上がったばかりの中落ちカルビをハフハフと頬張り、肉の味が口内に広がるとすぐに白米をかっ込んだ。一皿目の肉で中盛りの白米一杯を平らげてしまった泉は、おかわり! と遠慮なく浜田に空になった茶碗を差し出してみせた。
「すいませーん、ご飯の中ひとつ追加で。いやぁ、しかし良い食いっぷりだな」
「悪ィけどここぞとばかりに食わせてもらう。……つーか、今更だけど何でいきなり焼肉?」
「んー? だって最近泉、ロクなもん食ってねーだろ」
 浜田にそう言われ、ハタと思い返してみる。考えてみればちゃんとした温かなご飯なんていつ以来だろう、ここしばらく取れていなかった。部活の目の回る様な忙しさに感けて食事は二の次、腹が満たされればそれでよかったから何とも思っていなかったけれど。
 浜田に言わせれば、体が資本なのだから栄養もそれなりに頭に入れておけ、という事のようで。
「だからお前の休みの日を狙ってたんだよ」
「あー……それで。いやでも、寝溜めして夕方起きたら、携帯がお前からの着信で埋まっててオレは本気でビビったぞ」
 チカチカとお知らせライトが点滅する携帯を寝ぼけ眼で開いたら、まず着信50件の文字に血の気が引いて一瞬で目が覚めた。そしてその50件全てが浜田だった事に関してはあえて何もいうまい。
「だって泉、全然起きねンんだもん」
 それなのに普通に肉を食べながらそう言われては、もう突っ込む気にもなれない。
「しゃーねーじゃん。疲れきって死んでたんだっての」
 それにバイブ設定だったし、と加えて、泉は少し焦げたホルモンを網から全て取ると白米の上に乗せた。口に運ぶ瞬間に、視界に入った浜田からはさっきまでの笑顔がなくなっていて。
 ホルモン全部は取りすぎたか、と反省しようとした泉を見ようとはせず浜田は口を開いた。けれど、新しく網に乗せた肉の焼ける音で泉の耳には届かなかったようだった。
「なに? 聞こえなかった」
「……いや。あ、ほら、コレもう焼けてる。肉も追加すっか?」
 もう一度は言いたくないのか、あたふたとメニューを開いて見せてくる浜田。そこをあえて突いたりはせずに泉はメニューに視線を落とした。そして欲望を忠実に訴える。
「オレ国産カルビ特上食いたい」
「……ほんとに容赦ないね」
 そう言いつつも甘やかしてくれる浜田だと知っているから。泉は二、と浜田に笑いかけてから、冷めかけたホルモンを口に運んだ。



>「もう少し、オレを頼っていいんだからな」
 聞こえていなかったなんて嘘。嬉しすぎてどう返していいか解らなかっただけなんだ。





こんばんは、睡魔と格闘中です。
西浦祭、お疲れ様でした! ユキさんの売り子として参加しましたが、とても楽しかったです☆
その日の夜はユキさんと焼肉に行ったのですが、そこでした妄想を今日は形にしました。オレはやった、よ!

いつもご訪問と拍手有難うございます!
感謝してもたりません、愛っ!!

拍手[3回]


 もういったいどれだけの時間をこうしていれば口を開いてくれるのか。いい加減息が詰りそうになる。
「……あのさぁ」
 見兼ねた泉が声をかけると肩をビクつかせる事数回。しかしそれでも浜田は黙ったままで、泉はもう何度目か分からないタメ息を吐き出し天井を仰いだ。ついさっきまで二人で楽しくやっていたゲームの画面は忙しなくテレビに映し出されたまま、この現状に不釣合いなほど軽快な音楽が空しく宙を舞う。原因は唐突にダンマリを決め込んだ浜田にあった。
 正座をしたその膝の上にはぎゅうと握られた拳が置かれている。俯いた前髪の隙間からは見えなくても緊張の面持ちが強く伝わっていた。
 どーすっかな……、カシカシと頭を掻く泉には浜田が何を言いたいのかもう分かっていた。長い付き合いの中ずっと見てきた上に、密やかに特別な想いを寄せているからこそ分かる。
「浜田」
 名前を呼ぶと浜田はまた肩を揺らした。いつまでもウジウジしている男をこれ以上待ってやるものかと、泉は構わずにその先を続けた。
「お前、オレの事好きだろ」
 勢い余ってつい見下すような上から目線の言い草になってしまったが、浜田はそんな事気にも留めていない。ダラダラと噴出す汗が首を伝い、ようやく上げた顔は不安げに揺れていた。それは見透かされた想いを怖がっているかのように見える。
「バカだろお前」
「……え?」
「オレが何とも思わないヤツとこんなにずっといると思ってんの? ちったあ無い頭使って考えろアホ!」
 遠まわし気味の告白に、どうって事ないと思っていたけれど体は素直なもので、どんどんと熱を持った泉の頬は赤く染まっていった。


>オレにここまで言わせたんだから、このお礼はきっちり返してもらうからな!

 

両片思い浜泉。
男前な泉が書きたかっただけです。

 

拍手[6回]


 首からかけたタオルで濡れた手を拭きながら、浜田は暖かい部屋へと戻った。
「泉、風呂沸いたけど先入る?」
「あー、疲れてっから後にする。つーかもはや寝たい」
 コタツでテレビを観ていた泉はそう言うと、ゴロンと寝そべりコタツの中程まで潜った。ぬくぬくとした温かさが泉を包み込み、睡魔に襲われていた泉はすぐに瞼を落とす。それを見て慌てた浜田が泉に駆け寄ったがもう遅かった。
「あっ、コタツで寝ちゃダメだって! 泉」
「もーむりー」
 肩までコタツ布団を被った泉は既に起きる気力をなくしていた。熱い風呂に入りたいのは山々だが、この疲労と睡魔に勝てる気はしない。
 このままだと本気で寝てしまいそうな泉の肩を揺すり、浜田は仕方がないと切札を持ち出した。
「頭洗ってやるからサッサと風呂入ろ」
「え、マジで?」
 半分眠りに入っていた筈の泉が浜田の発言に首を浮かせた。意外にもこういうところで面倒臭がりの泉だが、その攻略法は長年の付き合いから熟知している。
「マジでマジで。ほら、冷めちゃうから」
「うぇーい」
 ズリズリとコタツから引きずり出したものの、わざとなのか一向に自立しようとしない泉を浜田は何食わぬ顔で抱き上げた。



>ついでに身体も、と言い出す始末の泉の羞恥心はどこへやら。




うちの浜泉はナチュラル夫婦だ!と相方から絶賛?されたのでこんな浜泉を。
うちの泉はツンデレではないんだって気がつきました(笑)

拍手[6回]

プロフィール
HN:
蒼井
性別:
女性
自己紹介:
198X年5月9日(ヨーロッパ・デー)生まれ。
いつも何気ない顔で妄想してます。
☆今現在の萌
おお振り→花田、浜泉、阿三、田三
APH→仏英、英米、英日、米日
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