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雑記、妄想メモ、拍手レス
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相方のと対になってます。
先にこちら を読んでからのが分かりやすいかも。



 アスファルトに反射して、照り返す日差しがじりじりと暑く息が上がる。けれど、息が上がったのは熱気のせいだけではない。
「花井、今なんつった?」
 本当は聞こえていた。もう一度言って欲しくて、つい聞き返してしまうのは田島の悪い癖だ。その証拠に、花井はいかにも悔し気な瞳で田島を見下ろしていた。言ったオレがばかだったよ、とでも言いたげな面持ちすらしている。
 その顔が、言ったことを肯定していると花井は気付いているのだろうか。きっと気付いていない。だから余計に田島は嬉しくなって、つい顔がニヤけてしまった。
「いーよ、聞いてねんならそれで」
「むっ」
 もういいよ、と面倒臭そうにふい、と空を見上げる花井。シャツの襟元を掴み、ハタハタと扇ぐ腕は、去年の夏と比べて随分逞しくみえる。が、素直じゃないところは相変わらずといっていいほど変わっていない。
「おっまえなー! 男の二言はウツクシクないぞ!」
「なくていーよ!」
 田島は腰に手を当て、まだまだ身長差のある花井の視界にどうにか入ってやろうと踵を上げた。けれど、口を尖らせ、ますます上を向いてしまった花井の顔は田島よりも太陽に近い。
 こうなったら実力行使しかないと踏んだ田島は、ガッと花井の肩に掴み掛かり、そのまま力任せに押し下げ花井を太陽から遠ざけた。花井の驚いた顔が近付き、奪うように唇を押し当てる。
「!」
 強引に奪ったキスにはなんの余韻も残らなかったが、花井を黙らせるには十分だった。
「言ったよな」
 花井の鼻先に自分のそれを宛がいながら、硬直している花井の顔が見れないのが少し残念だと思う。
「キスしたいって言った!」
 じりじりと肌に焼きつく太陽みたいに、もっと花井の中にオレが入り込んでいけばいいのに。田島がそんな似合わない願望を内に秘めていることなんて、花井は絶対に知らないだろう。
 そう思うとなんだか小気味好くなり、顔が緩まずにはいられなかった。





おはようございます。昨夜、うっかりちびたんと寝てしまい4時から起きている蒼井です。
夜まで持つかな……。

そして、久々のハナタジー!!
原稿をやるにあたって、どうしても抜けない仏英脳を打破すべく、相方が送ってきてくれたものを田島バージョンで書きました。なんていうか、リハビリですね。
キャラ変わってないみたいで安心しました。え、変わってないよね?

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プロフィール
HN:
蒼井
性別:
女性
自己紹介:
198X年5月9日(ヨーロッパ・デー)生まれ。
いつも何気ない顔で妄想してます。
☆今現在の萌
おお振り→花田、浜泉、阿三、田三
APH→仏英、英米、英日、米日
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